マン島TTレース~その歴史と記録【初心者版】

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バイクレース好きなら1度は聞いたことがあるはず「マン島TTレース」。

しかしその、歴史や記録まで知っている方は少ないのではないでしょうか?

これを機に、少し知識を深めてはみませんか?

バイク仲間にマウントを取れること間違いなしです!

 

マン島TTレースとは?

 

マン島TTレースとは、正式名は「アイル・オブ・マン・ツーリング・トロフィー」と呼ばれるレースです。

イギリスのマン島で毎年開催されている歴史のあるレースであり、専門のレース会場ではなく一般の公道で開催されています。

行動をサーキットコースに見立てて行い、そのコースを時速330キロ以上の速さで駆け抜けることで有名です。

サーキットコースとは違い公道だからこそ、途中で壁があったり民家があったりと危険も多く、多くのレーサーが吹っ飛ぶことでも有名です。

マン島はイギリスのちょうど中央辺りにある小さな島です。

この島の外周を走るのがコースとなり、1周はおよそ60キロ以上になります。

引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%B3%E5%B3%B6

島の外周を走ることになるので、まっすぐな直線の道ばかりではなく途中で250以上のコーナーが待ち構えています。

コーナーが多くあるだけでなく、海抜差もあり高低差もあるのが特徴です。

コーナーでは大きく曲がることもあり、簡単なコースではありません。

 

引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%B3%E5%B3%B6

 

レースを行う時期は、毎年5月の終わりころで10日間かけて行われます。

また、レースを行う場所は一般の公道になるために、毎年この期間は公道がレースのため通行止めになっています。

クラスは基本的にSBKに準拠していてタイプごとに分かれています。

スーパーバイクやシニアは6周で、スーパースポーツやスーパーストックは4周するのが基本です。

他にもサイドカーのグループもあり、排気量別のグループに分かれてそれぞれレースを競い合います。

引用:https://www.facebook.com/iomtt.fan.jp/

 

マン島TTレースの歴史

 

 

マン島TTレースが初めて開催されたのは1907年5月28日のことです。

第1回のマン島TTとして、この時には15マイルを10周するレースが開催されました。

そもそもマン島レースが開催されるようになった理由として、19世紀末にはイギリスで内燃機関の開発が進んで自動車やバイクが次々と作られるようになっていきます。

バイク業界を盛り上げて販売実績につなげるために、欧米諸国ではマン島以外の場所でもレースが開かれるようになります。

 

 

しかし、当時のイギリスではバイクの運転にスピードを出しすぎることが固く禁じられていたので、国内で開催されているレースはありませんでした。

内燃機関のモータリゼーションでフランスやドイツに大きく遅れを取っていたイギリスは焦りますが、レースを行うことをなかなか認めてもらえません。

 

そこで、当時独自の自治権を持っていてイギリスの方針や法律を守る必要がなかったマン島でレースを開催させることになります。

しかし、それから数年後の1906年にはコースが市街地であることから死傷者が出てしまい、主催者と参加チームとの争いからマン島でもレースを廃止することになります。

その後、1907年に新たにマン島でのレースが開催されて、これが正式な第1回となっています。

その先も、マン島TTは第一次世界大戦で6年ほど空白があったものの、年々レーサーの間で人気が高まっていき、毎年開催される伝統的なレースになります。

 

【マン島TTレース】これまでの記録

 

マン島TTレースが最初に開催されたころは、四輪と二輪の同時開催で第1回の優勝バイクは単気筒部門がマチレスで、二気筒部門がノートンでした。

1911年より今と同じ60キロメートルのコースが設定され、この年にはインデアンが優勝します。

1914年にはヘルメット着用が義務付けられ、AJSが優勝します。

1930年には日本からも多田健蔵氏が参戦しました。

1961年にはマイク・ヘイルウッド氏の乗ったホンダ製バイクが優勝します。

1963年には日本人で初めてマン島TTレースの50㏄クラスで優勝を飾っていますが、公式の期間中に日本人で優勝を飾ったのはこの時の伊藤光夫氏だけです。

 

引用:https://www.facebook.com/iomtt.fan.jp/

これまでに一番多く優勝しているのが、26回も優勝しているジョイ・ダンロップ氏で、2005年にはモーターサイクル・ニューズ誌により歴史上最も偉大なライダーランキングの5位にも選ばれています。

回数を重ねるごとにマン島TTレースにおいて新たな記録が打ち立てられてきていますが、2018年にはマン島TTで開催されている全7クラス全てにおいてラップ記録が更新されました。

中でも注目されたのが、BMwのS10000RRに乗っていたピーター・ヒックマン氏で、ラップタイムは1周16分42.778秒というクラス最速ラップを更新しています。

平均速度記録もオートバイの性能と運転者の技術の向上によって年々速くなっていて、マウンテンコースを平均時速193キロで駆け抜けています。

 

【マン島TTレース】死亡事故

 

長く多くの人に愛されてきた歴史もあり人気が高いマン島TTレースですが、残念ながら死亡事故も多くあります。

マン島TTレースは通常のレースと違い、サーキット会場で行うのではなく一般の公道を使用してレースを行います。

そのため、途中でガードレールや民家、壁などの障害物がありコーナーも大きく曲がっているので、どうしても事故が多発してしまいます。

初めて開催されて以降、1911年にはすでに死亡事故が発生していました。

 

引用:https://www.facebook.com/iomtt.fan.jp/

その後、道路が整備されたりヘルメットの着用が義務付けられたりしましたが、死亡事故は絶えません。

一時は公式WGPであったマン島TTレースが公式でなくなった原因として、死亡事故が多いことも挙げられています。

これまでに1907年から続くマン島TTで、亡くなった人の数は240名以上にも及ぶことから分かるように、危険なレースであります。

2018年に開催された時にも4名の死亡者が出てしまいました。

レーサーだけでなく、観客として訪れていた人が亡くなることも多いです。

 

引用:https://www.facebook.com/iomtt.fan.jp/

 

現在では夏に開催されるマンクスグランプリというレースで実績をあげた人だけが参加できるようになっています。

これだけ死亡事故が多いのに開催されるのは、マン島TTレースにしかない魅力があるからでしょう。

それは、歴史のある伝統的なレースであることだけではありません。

安全ではない一般の公道を、バイクの最高速度で駆け抜けるという危険な魅力に惹きつけられたレーサーたちが集まるからではないでしょうか。

 

【マン島TTレース】まとめ

以上、世界最古の公道レース「マン島TTレース」の歴史と記録、事故などをお伝えしました。

少しはマン島TTレースに興味が湧いてきたでしょうか?

マン島は観光地としても素晴らしい場所となっており、世界中から観光客が集まっています。

日本から組まれているマン島ツアーも近年は大変人気が出てきており、キャンセル待ちも多いそうです。

無類のバイク好き、バイクレース観戦好きを自称するなら、1度は実際に見ておきたいですね。

ちなみに、マン島TTレース観戦ツアーはどこも約10日前後となっており、値段も、40~50万円とよほどのファンでなければ手が出ない金額かもしれません。

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実際のコースや公式選手を収録しており、映像もより実写に近く、ゲーム好き、バイクレース好きの間でも非常に好評です。

時間的、経済的に現地に行くのが難しいようであれば、雰囲気を味わうだけでもいかがでしょうか?

アイキャッチ引用:https://www.facebook.com/iomtt.fan.jp/

 

この記事を書いた人

杉本
趣味は車・野球・サッカー
映画・ドラマ・アニメetc.
自動運転どうなるんだろうねぇ~

 

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