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ドイツ車の雄であるメルセデス・ベンツが販売するミドルサイズ・スポーツセダンのCクラスとイタリアが誇る名車ブランドであるアルファロメオが販売するフラッグシップモデルのジュリアを比較してみたいと思います。
Cクラスは2018年にマイナーチェンジが行われましたが、その内容はフルモデルチェンジに匹敵するほどで、スポーツセダンとして進化しました。
ジュリアもアルファロメオのフラッグシップサルーンとして大きく進化しています。
ベンツCクラスとアルファロメオジュリアの外観デザイン比較
メルセデス・ベンツCクラスは2018年のマイナーチェンジで6500点もの新たな部品を使用し、大幅なフェイスリフトなどフルモデルチェンジ思えるほどの変更を行い、スポーツセダンとして大きく進化しました。
スポーツセダンらしい外観デザインは洗練されたもので、ベンツシリーズの中で一番の売れ筋モデルがこのCクラスです。
引用:https://www.mercedes-benz.co.jp/passengercars/mercedes-benz-cars/models/c-class/c-class-sedan/explore/designandquality-gallery-WS205.module.html
リヤビューも引き締まったデザインでシンプルながら躍動感を感じるデザインに変更され、全体的に流線形を持つスポーティーなデザインとなりました。
このCクラスが属するミドルサイズセダンはDセグメントとして世界に多くのライバルモデルが存在する激戦区で、BMW3シリーズや国産ではマークXなど、高級ミドルサイズセダンがライバルに多数存在しています。
外観サイズは、4690mm×1810mm×1445mmで、車両価格は449万円~580万円(グレード別)となっています。
引用:https://www.alfaromeo-jp.com/models/giulia/veloce/
2017年に日本でも販売が始まったアルファロメオ・ジュリアは、かつて1960年~1970年に掛けてアルファロメオの主力車種として人気の高いモデルの名称を復活させた、新しいフラッグシップモデルとなるスポーツセダンです。
ラインナップとしては初代ジュリアの系譜を持ちながら、実質的には「159」の後継となるモデルで、ジュリアはセダンモデルとしては久しぶりのFR方式を採用したことで世界的に話題になりました。
引用:https://www.alfaromeo-jp.com/models/giulia/
ボディーサイズは4643×1860×1436mmで、かつてのジュリアと比較しても大型化し、ベンツCクラスとも近いサイズでDセグメントとしては標準的なサイズ感です。
デザインを見ればアルファロメオらしくイタリアンデザインで構成され、曲線を上手く取り込みスポーツセダンながらラグジュアリー感を表現する特徴的なデザインとなっています。
新型ジュリアのコンセプトは「La meccanica delle emozioni」で、日本語に直すと「感情に訴えかけるマシン」となり、新次元のドライビングプレジャーをもたらすべく5つの独創的なポイントを盛り込み設計されています。
ジュリアの車両価格は446万円~1,132万円とグレードによって価格に大きな開きがあり、5つのグレードで構成されています。
引用:https://www.mercedes-benz.co.jp/passengercars/mercedes-benz-cars/models/c-class/c-class-sedan/explore/footnote3.module.html
Cクラスとジュリアの外観を比較しますと対照的なデザインで、両モデルともスポーツセダンで殆ど変わらないボディーサイズを持ちながら、直線基調のCクラスと曲線を上手く使ったジュリアと別れ、ユーザーの好みのよってハッキリ別れる外観デザインではないでしょうか。
ベンツCクラスとアルファロメオジュリアのインテリア比較
ベンツCクラスのインテリアを見ると、従来のCクラスのデザインを引き継ながらも高級感のある素材を採用したシートやSクラスと同じステアリング、コンソール周りなどの処理は1クラス上を感じさせます。
引用:https://www.mercedes-benz.co.jp/passengercars/mercedes-benz-cars/models/c-class/c-class-sedan/explore/designandquality-gallery-WS205.module.html
「贅を極めたインテリア」としてホテルのラウンジで寛ぐことをイメージコンセプトに極上の乗り心地と包み込む心地よさを持ったインテリアデザインがCクラスの特徴です。
引用:https://www.mercedes-benz.co.jp/passengercars/mercedes-benz-cars/models/c-class/c-class-sedan/explore/technology-WS205.module.html
Cクラスの持つ広いインテリアは、シンプルながらも落ち着きのある贅を極めた空間となっており、乗る者全てに感動を与えるインテリアデザインと言えるでしょう。
引用:https://www.alfaromeo-jp.com/models/giulia/
ジュリアのインテリアを見ると、近未来的なデザインで先進的な雰囲気を感じます。
センター周りもスイッチ類が少なくCクラスとは随分と対照的なデザインを感じるところです。
最近のクルマのメーター周りも液晶マルチディスプレイ化が進む中で、シンプルなアナログメーターを採用しているところがアルファロメオらしさが伝わるところでしょう。
引用:https://www.alfaromeo-jp.com/models/giulia/#comfort
上質な素材で造られたシートは、人間工学に基づき「永遠の一体感」と表現するに相応しいシートで、シンプルを基本とした広い室内空間はドライビングにおける疲労を軽減します。
特筆したいのは専用にチューニングされたharman/kardon製のオーディオサウンドで、14基のスピーカーによる卓越したサウンドによって移動するオーディオルームと言えるほどです。
引用:https://www.alfaromeo-jp.com/models/giulia/super/
Cクラスのインテリアとジュリアのインテリアを比較してみましたが、全体的な印象として高級感があるのはCクラスの方が優位に感じますね。
ジュリアの方は高級感よりもラグジュアリーな雰囲気が先立つように感じます。
このインテリアもユーザーの好みによって大きく変わると思いますが、それぞれに独創的なインテリアで、目的地まで快適に過ごすことに関しては高いレベルで達成しており、どちらを購入しても納得できる仕上がりであることは間違いありません。
また乗り心地に関しては、サスペンションの性能にも大きく左右されますが、Cクラスのサスペンションはスポーツセダンを意識した硬めの味付けとなっていますが、ジュリアのサスペンションはしなやかで、ソフトな味付けとなっており、乗り心地面では好みあると思いますがジュリアの方が優しく感じられるでしょう。
ベンツCクラスとアルファロメオジュリアの維持費・燃費比較
引用:https://www.mercedes-benz.co.jp/passengercars/mercedes-benz-cars/models/c-class/c-class-sedan/explore/technology-WS205.module.html
Cクラスに搭載されるエンジンは、1.5Lマイルドハイブリッドエンジン、1.6Lターボエンジン、2.0Lディーゼルターボエンジンの3種類がグレード別に搭載されています。
気になる燃費は14.3㎞/L~18.9㎞/Lとなっています。
特筆するのはディーゼルエンジンで18.9㎞/Lの燃費と軽油価格を考えるとかなり燃費性能の良さが光ります。
維持費としては自動車税がC200が34500円でC220dとC180が39500円が年額で必要で、車検が15万円~20万円となるでしょう。
良好な状態を維持するメンテナンス費用は1年点検で2万円程度必要となります。
また今のドイツ車は安定しており故障も少なく点検をきちんと受けていれば問題なく乗ることが出来ます。
引用:https://www.alfaromeo-jp.com/models/giulia/#lineup
ジュリアに搭載されるエンジンは、2.0Lターボエンジンと2.2Lディーゼルターボエンジンの2種類が用意されており、ディーゼルは1グレードでガソリンは3グレードによって区分けされています。
気になる燃費は、12.0㎞/L~17.1㎞/Lとなっており、やはり燃費性能においてはディーゼルエンジンが優秀で、ジュリアのディーゼルモデルはカタログデーターにおいてもWLTCモード掲載となっており、実燃費に近い数値となっています。
維持費としては、自動車税として年額で2.0Lガソリンモデルが39500円、2.2Lディーゼルモデルがエコカー減税対応車両なので初年度と翌年が9875円となっています。
車検費用は15万円~20万円となり、メンテナンス費用はイタリアモデルは交換部品の指定が多くあるので定期点検を中心に年間で50000万円前後になる見込みです。
維持費で比較してみると、Cクラスとジュリアではディーゼルエンジンモデルの燃費性能の良さが目立ちます。
ガソリンモデルではCクラスの方が若干ですが燃費面では優位になりそうです。
燃費は運転の仕方や使用環境によって大きく変わりますので、一概に言えない部分も多く、あくまで参考レベルとして認識して頂ければと思います。
メンテナンスではドイツ車のCクラスとイタリア車のジュリアでは、ドイツ車の方がメンテナンスの割合は低い傾向にあり、維持費的にはCクラスの方がコスト面で優位であると想定できます。
ベンツCクラスとアルファロメオジュリアのまとめ
引用:https://www.alfaromeo-jp.com/models/giulia/#lineup
Cクラスとジュリアの維持費や燃費、乗り心地などを比較検証してみましたがいかがでしょうか。
全体的に燃費面では大きな差は無さそうですが維持費でCクラスが優位であることが解りました。
スポーツセダンとしては両モデルともハイパフォーマンスモデルですので納得のできる性能を持っていますから、購入して後悔することは無いでしょう。
しかし味付けが全く違うのでユーザーの好みがハッキリ出てくる部分ですね。
感覚としては、ビジネスでも使用できるCクラスは真面目な優等生なイメージで、ジュリアは趣味車として休日にドライブを楽しむイメージではないでしょうか。
通勤は公共交通機関などを利用し、休日にクルマ好きな友人と峠で楽しんだり、デートなどで天気の良い休日にオープンカフェでクルマを眺めながら会話を楽しむ、そんなシーンが似合うジュリアです。
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