コンフォートタイヤはミニバン・SUVと相性抜群？乗り心地やコスパは？人気の商品も紹介

コンフォートタイヤは走行中の快適性や静粛性、安全性を追求したタイヤです。

その特性上ミニバンやSUVと相性が良いと言われていますが実のところどうなのか？

乗り心地について検証すると共に、コストパフォーマンスについても見ていきます。

最後に主要メーカーのコンフォートタイヤを幾つか紹介します。

ミニバン、SUVとの相性が良いって本当？

一般にコンフォートタイヤはミニバンやSUVと相性が良いとされていますが実際のところどうなんでしょう？

「コンフォート」とは「快適・安心」を意味する言葉で、「長時間のドライブでも快適・安心」というのがセールスポイントです。

路面からの振動を低減させるため、標準のタイヤと比較して複雑な溝のパターンを与えられています。

それによって標準的なタイヤよりワンランク上の静粛性を得ることに成功しています。

ミニバンやSUVは車両重量が大きいため制動距離がどうしても長くなってしまいます。

しかも重心が高いためコーナーでの傾きも大きめで、外側のタイヤに大きな負担がかかることもあります。

そのためタイヤの外側と内側で硬さの違う構造の（外側が硬い）ミニバン・SUV用コンフォートタイヤというのも存在します。

コンフォートタイヤというとその名称からどうしても「快適性・安全性」に特化したタイヤと思われがちです。

しかし実際には乗り心地、静粛性、ウエット性能、グリップ性能、耐久性などあらゆる面で一段上の性能を目指した万能のタイヤなのです。

その上で特に快適性や安全性に優れているのがコンフォートタイヤだということができるでしょう。

一人で乗っているときは自分が快適性を我慢しさえすれば大きな問題は無いかもしれません。

しかし同乗者がいるときはそうはいかないでしょう。

乗り手の快適性や安全面には最大に配慮したいところです。

誰かを乗せている時こそコンフォートタイヤの性能が必要になってくるのではないでしょうか？

ミニバンにしてもSUVにしても家族や友人を乗せる機会が比較的多い車です。

そういう意味でミニバン・SUVとコンフォートタイヤは非常に相性が良いと結論付けても異論はないのでは？

ミニバン・SUVだけでなく家族利用の多い総ての車にコンフォートタイヤの装着をお勧めしたいと思います。

気になる乗り心地やコスパはどうなの？

コンフォートタイヤの乗り心地は？

コンフォートタイヤはあらゆる面をバランスよく性能アップさせ、快適なドライブに導いてくれるタイヤです。

乗り心地、静粛性、グリップ力、耐久性などがすべてにおいて低価格帯のタイヤと比べるとワンランク上の性能になっています。

車の乗り心地というのはシート、サスペンション、タイヤ、に大きく影響を受けます。

コンフォートタイヤは溝のパターンを複雑にすることで地面から伝わる振動や騒音を軽減する性格を備えています。

メーカーによってはタイヤの内側に特殊吸音スポンジを搭載し高い静粛性を実現しているものも存在するのです。

走行中に道路から伝わる振動が気になるときがあります。

短い時間ならともかく長時間走行しているとかなりのストレスになります。

また車内で音楽や同乗者との会話を楽しみたいときなど、なるべく静かな環境を重視したい人にとってコンフォートタイヤはこの上ない選択となるでしょう。

快適性・安全性だけではありません。

ハンドリングに不満を感じたり、ウエット性能がイマイチだと感じたりした場合でも、コンフォートタイヤに履き替えたら解消した、といった例は多いです。

スポーツ走行をするなら別ですが（そういう方にはスポーツタイヤをお勧めします）普通に走っている分には、ストレスをあまり感じることもなく、快適性・安全性を与えてくれるのがコンフォートタイヤの良いところです。

タイヤメーカーがTVCMで推奨している「ちゃんと買い」にもぴったりです。

タイヤの交換時期だけど何を買えば良いのかわからない…という方は是非選択肢の中に入れてみてください。

コンフォートタイヤのコストパフォーマンスは？

では、コストパフォーマンスはどうなのでしょう？

単純に価格が安いのは標準的なタイヤです。

燃費性能や耐摩耗性に優れる「エコタイヤ」の方が経済性も上でしょう。

しかし乗り心地、静粛性、グリップ力、ハンドリングなどはすべてにおいてコンフォートタイヤに軍配が上がります。

コンフォートタイヤの場合、快適性・安全性という性能に対してコストをかけています。

そこに対していくらお金を支払うのが妥当かを考えるとコストパフォーマンスが判断できます。

例えば、速く走ることが好きな人はスポーツタイヤは高くても買う価値があると判断します。

燃費性能や耐摩耗性にこだわる人はエコタイヤに買う価値を見出します。

自分の目的にあった性能が提供されているからです。

同様に快適性・安全性にこだわる人はコンフォートタイヤに価値があると判断します。

どこに価値を見出すかは人それぞれなのでコスパの感じ方も人それぞれなのではないでしょうか？

某ネットショップで調べたところ代表的なメーカーの標準的なタイヤとコンフォートタイヤの価格差は表のようになりました（タイヤは195/65R15 91H）。

メーカーによって随分ばらつきがありますね。

差額の最も小さいグッドイヤーを見ると1本で1,099円、4本で4,396円の価格差となっています。仮に４年履いたとすると１年あたり1,099円になります。

1日あたりいくらか計算すると3.01円！になります。

差額の最も大きいブリジストンで見ても1日あたり16.8円です。

筆者は毎日の通勤で車に乗るので快適性・安全性を考えるとそのくらい安いもんだ、と普通に思ってしまうのです。

そう考えるとコストパフォーマンスはかなり良いと言えるでしょう…これはもう力強く言い切ってしまいます！

主要メーカーのコンフォートタイヤを紹介

コンフォートタイヤのミニバン・SUVとの相性、乗り心地やコスパについて見てきましたが、ここでは主要メーカーのコンフォートタイヤを幾つか紹介していきます。

価格は某ネットショップの販売価格を参考にしました（コンチネンタル、ミシュランに関しては15インチの取り扱いが無かったため16インチの価格となっています）。

ブリヂストン 「REGNO GRV Ⅱ」¥13,316

引用：https://tire.bridgestone.co.jp/regno/

ミニバン専用に設計されたレグノです。

ブリジストン独自のサイレントテクノロジーで高い静粛性を実現しています。

大きくなりがちなサードシートでもノイズには強く、前モデルのGRVと比較しても前席で11％、三列目では19％もの騒音エネルギー低減に成功しています。

また独自技術アルティメットアイの採用により雨天の道路でもタイヤが滑りにくいウェット性能にも優れています。

タイヤのサイド部分が強化されているので背の高い車でもふらつきにくくなっています。

転がり抵抗係数も評価Aを獲得するなど燃費性能にもこだわりを見せています。

全体的に評価の高いタイヤです。

ダンロップ「 LE MANS V」¥12,641

引用：https://tyre.dunlop.co.jp/

このダンロップのコンフォートタイヤは空気振動に起因する音を抑制する サイレントコア（タイヤの内側に特殊吸音スポンジを搭載）を採用しています。

ダンロップ独自のシノビテクノロジー（サイドウォールとトレッドのクッション性を向上させる技術）を採用していることもあり、高い静粛性と乗り心地の良さを実現しています。

またコーナリングも良好で、ウェット・ドライどちらの路面でも安心して走ることができます。

性能に関しては全体的に評価が高いのですが、寿命面では他のタイヤよりも評価が下がります。

YOKOHAMA 「 BluEarth AE-01F」¥11,820

引用：https://www.y-yokohama.com/product/tire/bluearth_ae01f/

YOKOHAMAのコンフォートタイヤ。

専用ナノブレンドゴムにより転がり抵抗でAAAを獲得した、低燃費性能の高いエコタイヤです。

独自の構造パターンが、静粛性や高耐久性も確保。

静かで乗り心地も良い上、長く使える、コスパの高い製品です。

グッドイヤー 「EAGLE LS EXE」¥10,760

引用：https://www.goodyear.co.jp/products/tires/lsexe/lsexe.html

このグッドイヤーのコンフォートタイヤはシャープなハンドリング性能、転がり抵抗の低減、コンフォート性能、耐摩耗性を高い次元で実現。

相反する性能を両立させた今までにない画期的なタイヤとして評価できます。

ハンドリング性能の高さはコンフォートタイヤでありながら高速走行にも適しています。

アンチハイドロブロック構造により雨天でも快適な乗り心地になります。

耐摩耗性が高くエコタイヤとしての評価も高いです。

コンチネンタル「 UltraContact UC6」¥14,510

引用：https://www.continental-tire.jp/car/tires/ultracontact-uc6-suv

コンチネンタルタイヤはドイツを代表するタイヤメーカーであり、ヨーロッパでの高いシェアを誇ります。

グリップ力を高めるポリマーと走行距離を伸ばすポリマーで構成されるダイヤモンドブレンドコンパウンドを採用することによってグリップ力と燃費を両立しています。

また、タイヤ内の空気によって発生する騒音波を遮断するノイズブレーカー構造により静粛性にも優れています。

トレッド構造（タイヤの接地面の構造）を見直すことにより排水作用が高まり優れたウェット性能があります。

走行時の路面状況による身体に突き上げるようなショックもなく乗り心地も抜群です。

静粛性・乗り心地など全体的に高く評価できますが、ハンドルが重くなるといった点で少し評価が下がります。

ミシュラン 「PRIMACY 3」¥13,810

引用：https://www.michelin.co.jp/auto/tyres/primacy-3

このミシュランのコンフォートタイヤは新技術3スタビリテクノロジー をメインに、新開発した接地面の形状をなどを採用し、PRIMACYシリーズのコンフォート性能を継承しながらも、高次元の高速安定性やウェットグリップの向上を実現しています。

メーカーはアクティブコンフォートを謳っていて、口コミでも「ドライでもウエットでも高速走行でも快適に走れた。」との書き込みがチラホラ見受けられました。

路面とのグリップ性能が高いのにも関わらず、タイヤがよく転がる転がり抵抗係数も高いランクを示しています。

静粛性、乗り心地、など全体的に評価が高いコンフォートタイヤと言えます。

コンフォートタイヤまとめ

コンフォートタイヤについてミニバン・SUVと相性が良いとされている所以、乗り心地やコスパ、人気の商品について見てきました。

一口にコンフォートタイヤといっても静粛性にこだわった商品・ハンドリングやウエット性能にこだわった商品・エコにこだわった商品などいろんなタイプが存在する事がわかりました。

近頃ではさらに上の性能を追求した「プレミアムコンフォートタイヤ」なんていうジャンルもあります。

こちらはまだ未体験なのですが機会があれば使用してみたいと思います。

コスパの章で述べましたが、筆者にとってコンフォートタイヤは非常にコスパに優れたタイヤです。

もともとスピードを出す訳ではないので、快適性・安全性にこだわった仕様は大歓迎です。

極論を言えばすべてのクルマがコンフォートタイヤで良いのではないか（冬場はもちろんスタッドレスだけれど）？

なんて事を思ってしまったのですが、皆さんはいかがですか？